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ECRS(イクルス)の原則を徹底解説|排除・結合・再配置・簡素化で成果を上げる

2025.09.03
ECRS(イクルス)の原則を徹底解説|排除・結合・再配置・簡素化で成果を上げる

この記事はこんな人におすすめ


記事の概要

ECRSの原則(イクルスの原則)とは、業務改善を進める際の優先順位を示すフレームワークです。

の頭文字をとったもので、改善活動やカイゼンの基本原則として広く用いられています。

日本の製造業、特にトヨタ生産方式やカイゼン活動でも活用されてきた考え方で、現在はオフィス業務やIT業務の効率化にも応用されています。


この記事を読むと変わること(Before / After)

BeforeAfter
業務改善をどこから始めるか迷う改善の優先順位を理解して着手できる
無駄な作業に気づかないECRSを使い無駄を体系的に発見できる
効率化が属人的チームで共通の改善視点を持てる

ECRS(イクルス)の原則とは?(定義)

ECRSの原則とは、業務改善において「排除→結合→再配置→簡素化」の順に検討することで、無駄をなくし効率化を実現する考え方です。


4つのステップ

Eliminate(排除)

Combine(結合)

Rearrange(再配置)

Simplify(簡素化)

ECRSに関しての実体験

前職で分析レポーティングを50枚以上作成してモニタリングの報告をしていました。コンサルティングフィーをもらっているのでその分稼働をしなければという意識が働いていたこともありますが、コンサルティングでクライアントが欲しいのは、改善インパクトのある施策提案と結果です。

もちろんそのレポートはクライアントが社内用説明用にも用いることもあったのですが、双方に通じて言えることは、大筋の目的をブラしてはいけないということです。まさにEliminateできるか考えました。結果、サマリーのレポートとAppendix含めて10枚ほどまで圧縮しレポーティングの時間も削減。より施策を企画する時間に使えました。

フレームワークに沿って、問いを投げかけて今やっている作業を削減できないか?こまめに確認してみてください。仕事のための仕事はできる限りなくし、浮いた時間やお金は新しい領域にリソース配分することが大事です。

他にもGoogleアナリティクスと他ツールの微細な数字の差異の検証なども同様です。
ツールで定義が違う以上数値がずれることは当然です。
そういった細かい検証に時間を使っても、組織の売上にはつながりません。
大事なのは方針決定と実行です。
解釈が変わるような数字なのか否か?を気にして、細かいことは気にしない判断も重要です。

他にも似たような会議を1つにできないか?報告だけの会議は、Slackにして簡素化できないか?
MTGは「意思決定する場」など明確に決めていくことで無駄な作業を削減できるはずです。

ぜひチームでECRSを使って定期的に話し合ってみましょう。


ECRSの原則の活用事例


ECRSの原則のメリット・デメリット

項目メリットデメリット
シンプルさ4ステップで直感的に使える抽象的で具体性に欠ける場合あり
汎用性製造業からオフィスワークまで活用可能改善の優先順位が逆転することも
実用性無駄排除に即効性あり根本的な業務再設計には不十分

よくある質問(FAQ)

Q1. ECRSは現場だけで使うもの?
→ いいえ。営業プロセスや管理部門の業務改善にも有効です。

Q2. 4つの順序は必ず守らないとダメ?
→ 原則はEliminateが最優先。ただし状況に応じて順序を柔軟に使い分けても構いません。
やらないという省く作業が効果をうむことが多いです。

Q3. ITツール導入とECRSはどう関係する?
→ まずECRSで業務を見直してからツール導入する方が効果的です。


まとめ

参考

ECRSの4原則で始める、引き算の改善
ECRS(改善の4原則)

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