『モードレスデザイン』から始める原点めぐりの旅。
いまや、デザイナーは危険な人種となった。マス・プロダクションのなかで、人目をひく、<刺激的>なだけのデザインがまかり通り、不必要なだけでなく、有害な製品が地球を汚しつづけている。
デザインは、人間の本当の要求に応えるような道具となるのでなければならない
われわれは、デザインのまずい品物や構造物で地球そのものを汚すのをやめなければならない
アイデアはありあまるほどたくさんあり、そして安い。他人の苦しみで金をもうけようとするのは間違いだろう
私は本書によって、デザインのプロセスについての新しい考え方がうまれてくること、そしてまたデザイナーと消費者の間にものわかりのいい対話が始められることを期待したい。
<文明>社会あるいは<文明>国の成員は、専門家の手と頭と想像力に依存しているのである。だが、いかにこれらの専門家が熟練していても、かれらが倫理的、知的、芸術的責任感を抱いているのでなければ、道義および生の知的で<美しく>そして優雅な局面は、マス・プロダクションと私的資本という現代の経済組織のもとでいよいよ激しい圧迫をこうむることとなるだろう。
コメント
「デザイナーは、社会的、道徳的責任感が要求される」というパパネックの指摘は「デザイン」に限った話ではないと考えます。人間誰にも備わる「創造性」という魔法を使う場合において、留意すべきものだと考えます。また、この本には、デザイン(意図)する人だけの指摘ならず、公衆として受け取る側への指摘も含んでいます。一般の人びととも、デザインの成り行きを見る目が要求されます。成り行きを知り、「消費」という加担から「できる限り」離れること。今の社会は、自分たちの消費行動が積み重なってできた産物であることも心のどこかにとめておく必要がある。
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