まともな知識人がいた時代のある風景を垣間見ることができます。著者は文化人類学者の今福龍太さん。
「インディアンを軸に文明と野蛮の問題を思索したエマーソンやマーガレットフラーらの超越主義者たちの思想は、その根の部分においてはきわめてラディカルであったと言える。彼らは、社会にあふれる不正義や不平等を糾弾し、人間の文明がどこかでゆきすぎた行為を行っていることへの強い警鐘を鳴らした。」
わたしにとってインディアンの魅力とは、彼らが自由でなんの束縛も受けずに大地の上に立っていることである。
ソローはむしろ、文明人のなかに、インディアンのもっていた精神の統合をいかにして実現させるかを考えていたのだ。
コメント
・ソローの気持ちに近い感覚があります。どのようにすればこのアクセルを踏み続けている経済活動にブレーキをかけられるのか。経済活動がいらないということではなく、アクセルとブレーキの両輪が何事も必要です。今ソローが生きていれば、現状のアメリカに対してどのような糾弾をするのかに思いを馳せます。