健康診断を受けなければ、検査結果に異常は出ません。しかし、それは健康であることを意味しません。
企業でいえば、次のような状態です。
問題がないのではなく、問題を見つける仕組みがない状態です。
健康診断の数値に異常がなく、「今は健康だから、今後も大丈夫」と考える状態です。
現在の健康状態は肯定できますが、生活環境や加齢によって状態は変わります。企業でも、現在の売上や顧客数が安定しているからといって、将来も続くとは限りません。
ここでは、理想の有無によって二つに分かれます。
健康診断で異常が見つかり、再検査や治療、運動、食生活の改善に取り組んでいる状態です。
病気や異常は存在しています。しかし、本人は問題を認識し、解決へ向かっています。
企業でいえば、売上低下や人手不足が起きていても、原因を調べ、改善策を実行している状態です。
これは、問題のある組織というより、問題を扱える組織です。
健康診断を毎年受け、数値の変化を継続して観察する状態です。
基準値内であっても、前年から急激に悪化していれば生活を見直します。企業でも同様に、問題が表面化する前の兆候を捉えます。
重要なのは、異常判定の有無だけでなく、変化を継続して見ることです。
結論として、健全な企業や個人とは、健康診断で一度も異常が出ない存在ではありません。
定期的に状態を観察し、小さな変化を発見し、必要な治療や改善を続けられる企業・個人が健全である。
問題は病気に似ています。見つかったこと自体が悪いのではなく、見つけられないことや、見つけても放置することのほうが危険です。