KGI/KPI/KFS/CSFの違いとは?定義から実務での使い分けまで徹底解説

コンサルタントの道具箱

この記事はこんな人におすすめ

  • KGIとKPIの違いを混同してしまうビジネスパーソン
  • 経営企画やマーケティング戦略の目標設定を担当している人
  • プロジェクトのゴールを数値化して管理したいマネージャー
  • KFS(重要成功要因)をどう扱えばいいか知りたい方

記事の概要

KGI・KPI・KFSは、経営戦略やプロジェクトマネジメントで頻繁に登場するフレームワークです。

  • KGI(Key Goal Indicator):最終的なゴール指標
  • KPI(Key Performance Indicator):そのゴールに向かうための中間指標
  • KFS(Key Factor for Success):成功のカギとなる要因
    • CSF(Critical Success Factor)と呼ぶ場合もあります

それぞれの違いを理解することで、戦略と施策のつながりが明確になり、実行力が高まります。


この記事を読むと変わること(Before / After)

BeforeAfter
KPIとKGIの違いが曖昧役割の違いを明確に理解できる
数字だけで目標管理していた成功要因(KFS)も組み込んだ戦略設計ができる
プロジェクトが場当たり的ゴールから逆算した合理的な目標設定ができる

KGIとは?

KGI(Key Goal Indicator)=重要目標達成指標

  • 企業やプロジェクトが 最終的に達成すべきゴール を数値化したもの。
  • 売上高、利益率、契約数、市場シェアなどが代表例。

👉 :年間売上10億円を達成する。


KPIとは?

KPI(Key Performance Indicator)=重要業績評価指標

  • KGIを達成するために必要な 中間目標やプロセスの指標
  • アクションの進捗を測るための具体的な数値。

👉

  • 月間新規リード数 1,000件獲得
  • 商談成約率 20%を維持
  • 平均顧客単価 50万円

KFSとは?

KFS(Key Factor for Success)=重要成功要因

  • KGIを達成するために 特に重要となる成功のカギ
  • 数値化が難しい場合も多く、質的な要素も含まれる。

👉

  • 営業人材の育成と定着
  • ブランド認知度の向上
  • プロダクト品質の維持

KGI/KPI/KFSの違いと関係性

項目定義役割
KGI(重要目標達成指標)最終的なゴール指標成果の最終地点を示す年間売上10億円
KPI(重要業績評価指標)中間的な業績指標ゴール達成の進捗を測る月間リード数1,000件
KFS(重要成功要因)重要成功要因成功に欠かせない要素営業人材の定着

👉 整理すると

  • KGI = 目的地(ゴール)
  • KPI = 道のりを測るマイルストーン
  • KFS = その道を進むために欠かせない成功要因

実務での活用ステップ

  1. KGIを設定する:最終ゴールを明確にする
  2. KFSを特定する:成功のために必要な要因を洗い出す
  3. KPIを設定する:KFSを実行できているかを数値で測る

具体例:SaaSビジネスの場合

  • KGI:年間売上10億円達成
  • KFS:優秀な営業組織の維持、オンボーディングの充実
  • KPI
    • 月間新規契約100件
    • 解約率1%未満
    • 顧客満足度スコア(NPS)60以上

KGI/KPI/KFSを混同しないための注意点

  • KGI=結果指標、KPI=プロセス指標 であることを意識する
  • KFSは「数値化しにくいが成功のカギ」なので軽視しない
  • KPIの設定が多すぎるとフォーカスがぼやける

よくある質問(FAQ)

Q1. KPIだけ設定すれば十分では?
→ KPIだけだと「何のためにやっているのか」が不明確。KGI(最終的な結果目標)が必要です。

Q2. KFSはどうやって決める?
→ SWOT分析や成功事例分析から抽出するのが効果的です。

Q3. どのくらいの頻度で見直す?
→ KGIは年単位、KPIは月〜四半期ごとに見直すのが一般的です。


まとめ

  • KGI=ゴール、KPI=道のり、KFS=成功要因
  • 起点はKGI。次にKFSを洗い出し、最後にKPIで数値化して進捗管理する
  • 3つを組み合わせて使うことで、戦略と実行がスムーズにつながる

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