空雨傘フレームワークとは?

コンサルタントの道具箱

空雨傘とは?

「空を見たら、雨を思え、雨を見たら傘をさせ」

コンサルタントがよく使う道具箱の一つであります。

個人的にも好きなフレームワークです。

前職でも、積極的にプロジェクトで使い共通言語として用いるようにしていました。

空は、事実・状況を表し、

雨は、事実に対する解釈

傘は、解釈から導き出された判断や行動を意味します。

事実は1つでもそこから導き出される解釈は、その人の価値判断の基準や情報量によっても異なります。解釈が異なれば、その先の判断/行動が変わります。

本ブログでは度々この記事を引用することになるかと思います。

なぜ、空・雨・傘という名前か?

普段私たちが何げなくやっている判断の流れを暗喩的に表現したものです。

どういうことか?

================

東のを見ると空が暗くなって雲が暗くなってきた。(空)

が降りそうだ(雨)

を持って行こう(傘)

================

これがまさしく、事実や状況をもとに解釈をして、行動に転化している例です。

ね?みなさまはすでにやっているのです。

これをもとになんでも現状を整理していくことが大切です。

同じ空を見ていても情報量が異なる場合

東のを見ると空が暗くなって雲が熱くなってきた。(空)

が降りそうだ(雨)しかし、先ほどYahoo天気アプリで雨雲レーダーをみると雨雲はなさそうだし、降水量も0mmだ。傘は必要なさそうだ。(+aの情報)

はもっていかない(傘)

わかりますか?

同じ空を見ていても、情報量によっては傘の判断や行動が変わるのです。

つまり、解釈によって行動が変わるということ。

解釈分の数だけ行動があることを意味します。

違う空を見ていて解釈が変わる場合

Aさん

24時間テレビに出演している有名人だ(空)

ボランティア精神のあるいい人だ(雨)

応援しよう(傘)

Bさん

私の友達に手を出した(空)

女たらしで、危ない人だ(雨)

応援したくない(傘)

極端な例ですが、どんな空(事実・状況)をもとにどういう雨(解釈)をみて、傘をさしているのか?

を常に意識できると、偏らない思考へ近づけると思います。

そして、このフレームワークは、空から始まるため、まずはじめに正しい「観察」や「分析」が大事です。間違った空(事実認識)からスタートしても間違った検討違いの行動が導き出されやすいです。

ただ世の中、間違った空から導き出された解釈をもとに行動提案されているケースは多いです。

(消費税増税に関する認識などはいい例です。

特別会計の存在を知っているか否かでも解釈は変わってくるでしょう。

このあたりは長くなるのでまたのときにまとめたいと思います。)

空・雨・傘チェック表

空・雨・傘の要素が揃った場合、納得してもらいやすくなります。

それぞれを導くコツは、

だから何?=so what?を問いかけていくことです。

 
パターン①【空】のみ✖️✖️
パターン②【空・雨】✖️
パターン③【空・傘】短絡✖️
パターン④ 突然の【傘】✖️✖️
パターン⑤ 空・雨・傘

まとめ

自分の考えていることは自分の脳内にのみあり、相手には伝わりません。

情報提供はすなわち、相手に空を見てもらう行為です。そのため、オーラルでも文面でも大事です。

相手から見えているあなたは一部の空をみて、歪んだ解釈をされている可能性は十分高いです。

夫婦間のコミュニケーション、会社からの評価、世間の評価・・・

相手はどんな空をみて、どんな解釈をしていますか?

同じ空をみていても複数の解釈が考えられます。

手始めに雨は3つのパターンで解釈をしてみましょう。(例ポジティブ、中立、ネガティブ)

なんでも通じるこのシンプルにして深いフレームワークを習得できると、

もっと世の中が分析的に整理できるようになりますので、ぜひ体得してみてください。

個人向けのレクチャーもやっておりますので、分析思考を体得したい方はご連絡ください。

今日から使える問いかけ

・自分/相手はどんな空をみていますか?その空の確らしさは?

・自分/相手はどんな空からどんな雨(解釈)をしていますか?

・雨に対する複数の傘(行動の選択肢)はなんですか?考えられるだけあげてみましょう。その中から1つ実践するとしたら何を実践しますか?

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