Looker Studioとは?できること・使い方・GA4やSearch Consoleとの活用例を徹底解説

マーケティング

この記事はこんな人におすすめ

  • Looker Studioという名前は聞いたことがあるが、何ができるのか分からない
  • GA4やSearch Consoleのデータを見やすく整理したい
  • レポート作成を毎回手作業で行っていて限界を感じている
  • クライアントや社内向けに共有しやすいダッシュボードを作りたい
  • 「データはあるのに、意思決定に使えていない」と感じている

Looker Studioはどんな人に向いている?

向いている人

  • Web担当者
  • マーケター
  • SEO担当
  • 経営者・マネージャー

向いていない人

  • 数字を一切見ない
  • レポートを作らない

記事の概要

Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、Googleが提供する無料のデータ可視化(ビジネスインテリジェンス=BI)ツールです。複数のデータソースを統合し、グラフやダッシュボードを作成して簡単に共有できます。特に、GA4(Google Analytics 4)、Google広告、Search Consoleとの相性が良く、マーケティング分析に強みがあります。


この記事を読むと変わること(Before / After)

BeforeAfter
GA4やSearch Consoleのデータが見づらいダッシュボードで見やすく整理できる
複数のツールを行き来して分析していたLooker Studioに統合して一画面で確認可能
レポート作成に時間がかかる自動更新レポートで効率化できる
高価なBIツールが必要と思っている無料で利用可能と理解できる



Google Search Console(サーチコンソール)について知りたい方は下記記事も参考にしてください。

Looker Studioとは?(定義)

Looker Studioとは、Googleが提供する無料のBI(ビジネスインテリジェンス)ツールであり、データを可視化・共有するためのプラットフォームです。

  • 旧名称:Google Data Portal(2022年にLooker Studioへリブランド)
  • 料金:無料(法人向けのLooker Studio Proは有料)
  • 用途:データの可視化、ダッシュボード作成、共有レポート作成
  • 特徴:Googleサービスとの連携が強力、外部データソースも利用可能

複数のデータをつなぎ、グラフや表として可視化してくれる相棒です。


Looker Studio(ルッカースタジオ)の特徴

最大の特徴は、「データを見る」だけでなく「判断できる形に変える」こと。

  1. データソースの豊富さ
    • Google Analytics、Search Console、Google広告、YouTube、スプレッドシート、BigQueryなどと連携。
    • 連携できるソースは下記公式を参考にしてください。主要なGoogleツールとは連携できます。
    • https://lookerstudio.google.com/datasources/create/
  2. 無料で利用可能
    • 基本機能はすべて無料で利用可能です
    • まずはミニマムで実施してみたいという場合に利用ができます
    • PowerBIやTableauなどを検討する前にもおすすめです。
  3. 共有とコラボレーション
    • Googleドキュメントやスプレッドシートのように共同編集が可能。
  4. カスタマイズ性の高いダッシュボード
    • 自由にグラフや指標を組み合わせ、ブランドカラーに合わせたレポート作成が可能。

Looker Studioでできること

  • データを1画面にまとめる
  • 数字をグラフや表で直感的に表示
  • レポートをURLで共有
  • 常に最新データに自動更新

Looker Studioでできること【具体例】

複数のデータを一元管理できる

  • GA4
  • Search Console
  • Google広告
  • スプレッドシート
  • BigQuery など

バラバラな数字を1つのダッシュボードに集約できます。

グラフ・表を自由に作成できる

  • 折れ線グラフ
  • 棒グラフ
  • 円グラフ
  • KPIカード
  • テーブル

「見る人が一瞬で理解できる」見せ方が可能です。

レポートをURLで共有できる

  • 社内メンバー
  • クライアント
  • 上司・経営層

PDFで送る必要はなく、
常に最新の数字をリアルタイムで共有できます。

Looker StudioとGA4・Search Consoleの違い

ツール役割
GA4ユーザー行動を記録・分析
Search Console検索結果での表示状況を確認
Looker Studioそれらをまとめて可視化・共有

Looker Studioは分析ツールだけではなく、可視化・意思決定のためのツールです。

なぜLooker StudioがSEO・マーケティングで使われるのか

理由はシンプルです。

  • 数字を説明しやすい
  • 改善ポイントが見つけやすい
  • レポート作成の工数が激減する

特にSEOでは、

  • Search Console(表示・CTR)
  • GA4(回遊・CV)

を組み合わせて見ることで、「なぜ成果が出ている/出ていないか」が一目で分かります。
さらに無料で使えることで、社内への導入が比較的スムーズになります。

Looker Studioの活用事例まとめ

1. Webマーケティング分析

  • GA4 × Search Consoleの統合レポート
    • SEO施策とアクセス解析を一元管理
    • どのページがどの検索クエリからアクセスを集めているかを可視化
    • 流入元別にランディングページの直帰率を可視化
    • 掲載順位10位-20位でかつインプレッション数が多い改善インパクトの高いお宝ワードを散布図で可視化など
  • 広告効果測定
    • Google広告・Facebook広告・X(旧Twitter)広告をまとめてROIを表示。
    • CPA(顧客獲得単価)やROAS(広告費用対効果)をリアルタイムに監視。
  • Ahrefsなどのサードパーティーツールとの連携

2. 営業・経営ダッシュボード

  • 売上レポート
    • ECサイトの売上データをスプレッドシートやBigQuery経由で取り込み、日次・月次売上を可視化。
  • 営業進捗の可視化
    • SalesforceやHubSpotと連携して案件の進捗状況をダッシュボード化。
  • 経営指標モニタリング
    • 売上、利益率、在庫、顧客数などの主要KPIを一画面で確認可能。

3. 教育・研究分野

  • 学習進捗管理
    • LMS(学習管理システム)のデータを取り込み、学生ごとの進捗を可視化。
  • アンケート結果の可視化
    • Googleフォームの結果をグラフ化し、教育現場や研究データに活用。
  • 研究データの共有
    • 学会発表や研究チーム内での共有用にデータをダッシュボード化。

4. YouTubeチャンネル分析

  • 動画ごとのパフォーマンス可視化
    • 再生回数、視聴維持率、登録者増加数をグラフ化。
  • キャンペーン施策の効果検証
    • 広告出稿やSNS拡散が再生数に与えた影響を一目で確認。

5. その他の活用例

  • 人事・採用分析
    • 応募数・面接通過率・採用数をリアルタイムで管理。
  • 顧客サポート
    • ZendeskやFreshdeskなどのデータを連携し、対応件数・解決率を可視化。
  • 地域・自治体向けデータ公開
    • 観光データや公共サービス利用状況を公開ダッシュボードとして配布。

Looker Studioのメリット・デメリット

項目メリットデメリット
コスト無料で利用可能高度な機能はPro版が必要
連携Googleサービスと簡単に連携外部サービス連携は制約あり
使いやすさ直感的なUIで初心者も使いやすい複雑な集計には慣れが必要
共有性リンク共有・共同編集が可能大規模利用では管理が複雑になる

Looker Studioの始め方

  1. Googleアカウントでログイン
  2. データソースを追加
    • Google AnalyticsやSearch Consoleなどを接続
  3. レポートを作成
    • テンプレートを選ぶかゼロからグラフを配置
  4. 共有設定
    • 閲覧者や編集者を指定してチームに共有

ログイン後の画面、テンプレートを選択もしくは新規作成を選んで開始できます。

本格的にLookerStudioを使って企業データをダッシュボード作成してみたい方は、
下記よりお問い合わせをお願いします。また社内への研修もお受けしております。

過去上場企業様でもGA4×Search Console×MicrosoftClarityを活用した研修を実施させていただきました。集客とCVRを改善することでより高いウェブサイト上での成果を求めたい方におすすめです。

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中小企業向けのデジタルマーケティング相談サービスは下記も参考にしてください。
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よくある質問(Q&A/FAQ)

Q1. Looker Studioは無料ですか?

はい。Googleが提供する完全無料のツールです。


Q2. プログラミング知識は必要ですか?

不要です。基本的な操作はクリックと設定だけで行えます。


Q3. GA4やSearch Consoleは必須ですか?

必須ではありませんが、組み合わせることで真価を発揮します。


Q4. クライアントと共有できますか?

はい。URL共有・閲覧権限設定が可能です。


Q5. 難しそうで不安です

最初は「1つの指標を1つのグラフで表示」するだけで十分です。徐々に分析軸を掛け合わせたり散布図を使えるようになりましょう。

Q6.Looker・Looker Studio・Looker Studio Proの違いとは?

名前が似ているため混同されがちですが、
目的・対象ユーザー・価格帯がまったく異なる別物です。

GoogleのBI(ビジネスインテリジェンス)系ツールには、
Looker/Looker Studio/Looker Studio Pro の3種類があります。

ツール一言でいうと
Looker企業向けの本格データ分析・基盤BI
Looker Studio無料で使える可視化・レポート作成ツール
Looker Studio Pro企業管理・ガバナンスを強化した有料版

① Lookerとは?

Looker は、
企業のデータ基盤に直接接続し、統一された指標で分析・意思決定を行うためのBIプラットフォームです。

特徴

  • BigQueryやデータウェアハウスと直接接続
  • LookML(専用モデリング言語)を使用
  • 企業全体で「指標の定義」を統一できる
  • 高度な権限管理・ガバナンス対応

向いているケース

  • データ基盤がすでに整っている企業
  • 部署横断で同じKPIを使いたい
  • BIを経営基盤レベルで運用したい

公式の言及


② Looker Studioとは?

Looker Studio は、
複数のデータをつなぎ、グラフや表として可視化・共有できる無料ツールです。

旧名称は「Googleデータポータル」です。

特徴

  • 無料で利用可能
  • GA4・Search Console・広告・スプレッドシートと簡単に接続
  • URL共有でレポートを配布できる
  • ノーコードでダッシュボード作成

向いているケース

  • マーケティング・SEO・広告レポート
  • 社内・クライアント向け報告
  • 小〜中規模のデータ活用

公式の言及

③ Looker Studio Proとは?

Looker Studio Pro は、
Looker Studioに 企業向けの管理・ガバナンス機能を追加した有料プランです。

特徴

  • チーム・組織単位での管理
  • コンテンツの所有権管理
  • ワークスペース管理
  • SLA(サポート保証)あり
  • Google Cloud契約ベース

向いているケース

  • 複数人・複数部署でレポート運用
  • 属人化を防ぎたい
  • 企業統制・管理が必要

公式の言及

項目LookerLooker StudioLooker Studio Pro
価格有料(高)無料有料
主な用途本格BI・分析基盤可視化・レポート組織管理付き可視化
データ接続DWH中心各種コネクタ同左
指標定義厳密に統一レポート単位管理可能
権限管理高度簡易強化
想定規模大企業個人〜中規模中〜大企業

まとめ

  • Looker Studioとは、Googleが提供する無料のデータ可視化ツール
  • GA4やSearch Consoleと連携し、Webマーケティングに最適
  • 無料で使えて、ダッシュボードやレポートを自動化できる
  • ビジネスやマーケティングだけでなく、教育や研究分野でも活用可能

参考文献公式の参考資料

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