まずはWisdomとは何か?それに似ている用語であるKnowledgeとは何かを整理します。
Wisdomとは?
Wisdom: the ability to use your knowledge and experience to make good decisions and judgments.
(意訳) よい決断・よい判断をするための、あなたの知識・あなたの体験を利用する能力
Knowledeとは?
Knowledge: understanding of or information about a subject that you get by experience or study, either known by one person or by people generally.
(意訳)体験や学習で手に入れた、ある対象に関する意味を知ること
Wisdomと戦略思考
戦略って一言でいうとなんでしょう?
戦略の略は「省く」という意味があるということは、BBTで開催された田村耕太郎さんのセミナーで学びました。
「組織は戦略に従う」という至言を残した著名なアルフレッドチャンドラーの「目的とそれに対する資源の分配」という表現も私はよく使っています。
考えてみると、戦略においてのWisdomは、この省くための区別(distinguish)する能力ともいえます。
前提として識別・区別があってはじめて、「省くか否か」の判断にうつれるのです。
では何を区別するか?以下が重要になってくると思います。他にもあれば追加していきます。
知恵(Wisdom)問いかけリスト
1.重要なこととそうでないことを区別できていますか?
2.すべきことと、すべきでないことを区別できていますか?
3.知るべきことと、知る必要のないことを区別できていますか?
4.考えるべきことと放っておくべきことを区別できていますか?
5.言うべきことと言わずにおくことの区別できていますか?
6.議論すべきこととそうでないことを区別できていますか?
7.批判に値するものとそうでないものを区別できていますか?
区別のためには、『観察や内省』も重要です。企業運営であれば、課題一覧表を作り、どの課題を解決していくか優先度をつける作業が必要です。過去の実践の結果を省み、優先度づけの参考にすることもあります。
WEBサイト戦略であれば、水漏れしている状態で集客をしても効果は薄いので、水漏れをなおすという大方針(今回は集客のことは考えないということで省いていますよね。)そこから、さらに打ち手ごとにコスト対効果、実行までの難易度・時間・工数等でさらに絞り込み最終的に着手していく必要があります。
この作業をやらないと、必要でないことに時間を使う羽目になり資源の消費につながります。
戦略ってなんで必要なの?
ひとことでいうと、資源が限られているからです。時間が永遠にあり、お金もあり、体力もあれば、戦略っていらないです。省く必要はないです。
全てやりたいことをやればいいのですから。
しかし、私たちには限りがあります。
それは、命であったり、お金であったり、時間であります。
なので、この命・時間・金・人・物を何に使うかは考えなければなりません。
(資源がなくなったときは、悲しいですが収奪が行われることがほとんどです。これについては別記事で解説します。)
分野を問わず使える思考
企業戦略だけでなく、普段のコミュニケーションにも通じませんか?
「部下のミスに対して、怒ったところで問題は解決しない」
ミスに対しては、建設的なフォローと問題解決思考が必要なのであって、
感情的な怒りはナンセンスと感じてしまうのは私だけでしょうか。
下記にあてはまりますね。
5.言うべきことと言わずにおくことの区別できていますか?
6.議論すべきこととそうでないことを区別できていますか?
7.批判に値するものとそうでないものを区別できていますか?
自分の資源を、他人の資源をどのように使うか?
Happyに感じられる過ごし方をして、お互いの人生を全うしたいものです。
今日から使える問いかけ
・自分の現状持っている資源は?
・その資源はどのくらいありますか?足りない場合どのように増やしますか?
・自らの価値観・状態に沿って、それをうまく分配・活用できていますか?
・活用できていない理由はなんですか?
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